聞き屋のたぬ吉

矛盾の総和が人生だ

消えるコンビニの多様性

【2018年2月1日】

 

中堅コンビニチェーンのスリーエフが1月30日をもって全店舗の営業を終了した。昨年の春頃だったか、単独店舗消滅の一報を聞いたときはひどく憂鬱な気分になったものだ。

 

 

f:id:nemusan:20190315024408j:image

 

僕の地元・神奈川発祥ということもあり、昔から何かと縁が深い店だった。90年代から放送されていた「星より明るくスリーエフ♪」のキャッチーなCMは今でも鮮明に覚えている。

 

 

youtu.be

 

思い返せば中学のとき、学校から一番近いコンビニがスリーエフで、放課後になると毎日のように通っていた。特に夏期限定のフローズンというシャーベットドリンクが好きで、炎天下の中をソーダ片手に家路につくのが日課だった。

 


f:id:nemusan:20190315231343j:image

(甘くて冷たい夏の定番「フローズンラムネ」)

 

社会人になってからもたびたびお世話になった。今の相方と同棲をしていた頃、家の近所にセブンイレブンとスリーエフがあったんだけど、買いに行くのはいつも決まってスリーエフだった。

 

はっきり言ってお弁当類はイマイチなんだけど、それを補ってあまりあるのがその他の商品群だ。有名なのは「チキンの山賊焼き」や「もちぽにょ」あたりだけど、それだけじゃない。つまみ系の惣菜なんかも充実していたし、ブタメンやバラ売りのホームランバー、近頃じゃスーパーにも置いていないようなレトロな駄菓子などが普通に売っていて、大手のコンビニに比べて商品ラインナップの自由度が高いところがとても魅力的だった。

 


f:id:nemusan:20190315202920j:image

(独特のスパイスが美味しい「山賊焼き」)

 


f:id:nemusan:20190315203455j:image

(新しい味が続々登場した「もちぽにょ」)

 

他にも普通の肉まんがレジ横で売っているのに、惣菜パンのコーナーにも家で蒸かして食べる肉まんが堂々と並んでたり、冬なのにビーチボールや花火のセットが隅のほうでしれっと売ってたりして、やたらとマイペースなコンビニだなぁとほんわかしたのを覚えている。(オーナーによるのかも)

 

─────────────

 

関東圏ではセブン、ファミマ、ローソンと大手三社が凌ぎを削る中、その他のチェーンのシェアは右肩下がりの状況が続いている。今のところ都内で見られる主なコンビニというと、ミニストップサークルK、サンクス、コミュニティストア、デイリーヤマザキ、ポプラあたりだろうか。

 

地方だと、昨年六月にはココストアとエブリワンが全店舗の営業を終了して、それぞれ大手各社の傘下に入ったのは記憶に新しい。北関東をメインに展開中のセーブオンも次々とローソンに切り替える店舗が増えているらしい。

 


f:id:nemusan:20190315152616j:image

 


f:id:nemusan:20190315201934j:image

 

2000年代より前のコンビニ市場はけっこう雑多な感じで、何となくごちゃごちゃしていた。アップルマートとかレインボーとか、全国区で全然聞いたこともないような名前のお店がたくさんあった気がする。

 


f:id:nemusan:20190315152632j:image

 


f:id:nemusan:20190315153429j:image

 

首都圏でもampm新鮮組ホットスパーなど、コンビニの種類はもっとバラエティに富んでいたはずだったが、今ではもうミニストップすら珍しくなってしまっている。これから先、もうあの酒屋ともスーパーとも判別のできないような、変わった名前のコンビニを目にする機会がなくなると思うと、なんだかさびしい。

 

あっ、でも、アノ街のど真ん中にある某コンビニはかなりレアな名前だけど、昨年末に行ったときはそこだけ時が止まったように粛々と営業していた。新宿周辺で飲む機会がある人は、潰れないうちに一度冷やかしで訪れてみてはどうだろうか。

 


f:id:nemusan:20190315023622j:image

(シャインマート 〒160-0022 東京都新宿区新宿2丁目13−6 03-3351-3434 )

 

※なぜかこのコンビニでは「香典袋」が異常に売れるらしい。