聞き屋のたぬ吉

矛盾の総和が人生だ

車に無関心な「助手席性」の話

 

相方が車を買い換えるらしいです。

 

今彼が乗っている車種は日産のエルグランドなんですが、以前からずっと「燃費が悪い」とぼやいていました。ハイオク仕様だそうで、1リットルあたり5キロ走るとか走らないとか。今のところ同じ日産の新型セレナを検討しているそうです。

 

自分は車のことはさっぱりわからないので、へぇ、そうなんだ、くらいにしか思っていなかったんですが、調べてびっくり。街乗りの自動車でリッター5キロというのは相当燃費が悪い部類のようです。車種によって15~20キロ走るのもあるみたいなので、「お札を燃やして走っている」という彼の長年の嘆きが最近ようやく理解できました。

 

「なんでこれにしたの?」

「え、一度乗ってみたかったから」

「こんなに燃費悪いのに……?」

「うん、悪いのに^^」

 

エルグランドって車体がとっても大きいんですよね。そのぶんセダンとかに比べると座席の位置が高いから、たとえば高速道路で渋滞しても視界がふさがれる心配が無く、ある程度遠くまで見渡すことができるのです。

 

これがなかなかにストレスフリー。

 

それに何と言ってもこの車種の一番の売りは加速(馬力?)らしく、スピードが出せる道路での安定感が抜群で、乗り心地はすばらしく良いのです。

 

 


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男はハンドルを握ると性格が変わるなんて言いますが、うちの相方もご多分にもれず、たまにとんでもなく口が悪くなるときがあります。でもそのだいたいが、何に対してイライラしてるのかこちらはまったくわかりません。

 

「あっ、こいつ俺が出ようとしてるのにパッシングしてきやがった!」

(車の後を追うように突然加速)

「ちょっと、パッシングってなに?」

「ハイビームだよ!チカチカってやるやつ!!」

「え、なに、それの何がダメなの……?」

「くっそムカつくこいつ♯★※◎$¥■」

 

ドライバー同士なら常識なのかもしれないけど、自分は自動車の免許を持っていないので(医者に運転はやめたほうがいいと言われた)専門用語がまったくわかりません。むしろわからないから、余計に彼の言動を観察してしまうのでしょうね。なんというかそういうとき、自分たちってまったく違う生き物なんだなぁって、しみじみ思います。普段はとってもいい人なんですけど。

 

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車に限らず、とにかく相方は乗りもの全般が好きみたいです。暇さえあればYouTubeで電車とか飛行機の動画を見ていたりして、何が面白いんだろうって疑問に思うんですけど、そういう自分と全然違う部分にこそ価値があるのかもしれません。思えば過去に付き合った人たちは必ず車を運転していたし、僕の苦手な機械とかモノを組み立てるのが共通して得意だった気がします。

 

逆に料理に関しては「しない」のか「できない」のか、食に対する関心が低めで、たまに自炊をしたとしても肉を焼くだけとか、うどんを茹でるだけとか。そんなだから、こちらがハンバーグを作るだけで喜んでくれます。ざっくり言うとたまねぎを炒めて、それを挽き肉と一緒にこねて焼くだけなのに、彼らにとってはすごく面倒くさいことなんだとか。食器は洗ってくれるんですけどね。

 

自分では作らないのに手作りのものが大好きなのは、いつもごはんを誰かに作ってほしいっていう気持ちからくるらしく、つまりは結婚願望みたいなものらしいです。

 

 

着るものに関してもこだわりが全然ないみたいで、一緒に服を買いに行くと、こっちにしなよとか、それやめたほうがいいよとか、こちらがついアドバイスしてしまいます。自分は服がわりと好きで、通販サイトとかファッション雑誌とか何時間でも眺めていられるから、そのあたりの性格もまったく違うのでしょう。

 

上手く表現できないけれど、自分は相手のそういう大雑把なところに不思議と男らしさや魅力を感じたりするようです。ノンケっぽさって、こういう部分なのかもしれません。

 

 

こちらが得意なことは任せてもらって、むこうが得意なことにはできるだけ口をはさまないという、互いに足りないものを補い合うスタイルが年々確立されつつあります。なので出かけるときは「連れてってもらう」という助手席性を意識して、こちらは運転に関して極力無関心でいようと思います。