聞き屋のたぬ吉

相席をした彼の名は悲しみ

震災で浮かび上がる仮想現実

東日本大震災で都心の交通網が完全に遮断されたとき、「予想外に繁盛したのが自転車屋さんだった」という話を知人から聞いたことがある。彼曰く、地震発生から二時間後に新宿区内で自転車を買おうとしたところ、すでに店先には大行列ができており、安価なママチャリなどは売り切れ状態だったそうだ。五時間ほど歩いて帰ったというから、まさに風が吹けば桶屋が何とやらである。

 

戦争で武器屋が儲かるのと同様に、“未曾有”の震災で真っ先に儲かる業界と言えば建築関係である。多くの建物が倒壊するのだから当然と言えば当然なんだけど、東日本大震災に関しては一つ奇妙なデータが存在する。少々眉唾な話ではあるけれど、それは震災の1ヶ月前から東日本ハウスという建設会社の株価が不自然に上昇していたというものだ。


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そこで都市伝説として噂されていたのが人工地震だ。この仮説を裏付けるデータが他にも複数存在するとかしないとかで、当時はこうした証拠を面白半分にネットで調べていたんだけれど、結局何が真実なのかは分からなかった。ただ、震災の前後で比較してみると、自分の中である意識が劇的に変化している。それはいわゆる情報リテラシーと呼ばれるもので、端的に言うと常識を穿つ視点を手に入れたのだ。福島の原発事故による放射能汚染の情報然り、メディアが流布する情報は鵜呑みにできないということを身を持って学んだのである。

 

昨日の大阪の地震が人工地震だったと言いたいわけではない。しかし世の中には、誰もが常識と思い込んでいるものが、 実は誰かの創作であるとする説が余多存在しているのだ。

 

例えばHIVウイルスは、研究者ですらその正体を肉眼で確認した者はいないと言われている。血中のタンパク質をスクリーニングテストという方法で調べるのだが、実際そのテストにおいては世界各国の検査規格が統一されておらず、「日本の検査で陽性だった人がカナダでは陰性だった」なんていう冗談みたいな話が本当にあるのだそうだ。それというのも、そもそも一部の黒人が生まれながらにして持つ遺伝子自体がHIVとされているのであって、ウイルスとしては存在しないのだとある学者は話していた。本当はエイズを発症して亡くなるのではなく、その治療薬で殺されているのだとも。

突き詰めると、HIVは黒人とゲイを狙った製薬会社によるジェノサイドだという仮説が成り立つのである。

 

世の中を冷静に疑ってみると、ディストピア小説顔負けの仮想現実が輪郭として浮かび上がることがある。新型インフルエンザの流行も、薬を売りたいがための製薬会社の自作自演かもしれないし、PCのウイルスも、ウイルスソフトの製作会社が対策ソフトを売りたいがための自作自演かもしれないのだ。

 

これらはあくまで「仮説」である。

 

 

 

 一番正気なものが

 一番滑稽な事もある

 一番正しいものが

 ひょっとして一番悪かも

 見過ごした些細なものに

 寝首をかかれる事もある

 「安心しろ」と言う奴に

 背中を見せてはいけない

(amazarashi「デスゲーム」2011年)