聞き屋のたぬ吉

矛盾の総和が人生だ

読書

【今村夏子】「こちらあみ子」の世界観と、認識しない力強さ

八月の十日を過ぎたあたりから、日中の空気がガラリと変わった。正確には季節の変わり目と言えるくらい、温度とか湿度が一気に変化した。こんなに早く秋の気配を感じたのははじめてかもしれない。 例年にくらべると、自分にとって今年の夏は出かける頻度が高…

「トリプル」は流行するか

日付が変わって木曜の夜、帰宅すると着替えもせずにベッドに倒れこんでしまい、目が覚めたら23時30分だった。家に着いたのが19時過ぎだから、正味四時間ほど死んだように眠っていたことになる。 深い睡眠だった。とくに普段から眠りが浅い自分にとって、これ…

読書とか音楽、最近のこと

GW中に円城塔の「文字渦」(川端康成文学賞・日本SF大賞受賞作)が読みたくて本屋さんまで行ったはいいけど、値段を見て買うのをやめた。めちゃくちゃ面白そうだけど二千円は出せない……。仕方なく図書館で予約したら10人待ちだった。順番が回ってくるまでた…

瞬間的⬛️ックスセンス

きのうの午後、市議会議員選挙の投票に行ってきました。 数日前から街のいたるところで「クリーンな政治を!」とか「まっとうな政治を!」なんて演説が聞こえていたけど、熱っぽく語られるほど胡散臭く感じるのは何故でしょうか。 今回は特に支持する政党も…

読書記録2019

純文学を中心に、日々更新していきます。 追記 その月に読んだ本の中で、とくに良かったものに★をつけることにしました`^ω^ 【1月】 ・村上龍「すべての男は消耗品である。最終巻」 ・村田沙耶香「きれいなシワの作り方」 ・高山羽根子「うどん キツネつ…

友達でいさせてください

これから朝に転じる前が 夜のいちばん寒い時間でしょう あなたにたどり着かないのは まだ寂しさが足りないのでしょう あなたの傍へゆくために パスポートもビザも必要がない 空を見上げて 空に溶けて 空を伝ってゆく 有線放送だろうか、店内には中島みゆきの…

何者にもなれない

【2017年7月3日】 週刊文春の連載コラム「私の読書日記」。 四人のライターさんが週替わりで担当して2、3冊分の書評を書いていくんですが、詩集からエッセイ、小説などジャンルを問わず紹介されていて、これがなかなか面白いのです。 触発されるような形で、…